ADHDとは?
ADHD(注意欠如・多動症)は、集中力の維持が難しかったり、忘れ物が多かったり、衝動的な行動をとる傾向がある特性を持つ神経発達の一つです。
子どもだけでなく大人にも見られ、「努力不足」や「だらしない性格」と誤解されることもあります。
しかし、ADHDの特性は工夫次第で生活を改善でき、強みとして活かすことも可能です。
よくある悩みと対策
物忘れや時間管理の苦手さ
対策:
スマホのリマインダーやカレンダーアプリを活用し、視覚的に予定を整理する。
「やることリスト」を作り、優先順位をつける(朝のうちに確認する習慣をつける)。
仕事や勉強で集中が続かない
対策:
短時間の作業+休憩を1セットとして行い、小分けにして取り組む。
イヤホンで環境音やホワイトノイズを流し、気が散る要素を減らす。
衝動的に発言・行動してしまう
対策:
発言する前に一呼吸置く習慣をつける。
「メモに書いてから伝える」ルールを作り、冷静に整理する。
ADHDの強みを活かす
ADHDの特性は困りごとを引き起こす一方で、創造性が豊かであったり、エネルギッシュに物事を進められる強みも持っています。
例えば、アイデアを生み出す仕事や、刺激の多い環境ではその力が発揮されやすいです。
「自分に合ったやり方」を見つけることで、特性をポジティブに活かすことができます。
周囲の接し方
・「なぜできないの?」ではなく、「どうしたらやりやすくなるか」を一緒に考える。
・できたことを評価し、小さな成功を積み重ねることで自己肯定感を高める。
・指示はできるだけ具体的に伝える(「早くやって」ではなく、「15分以内にこれを終わらせよう」など)。
カウンセラーからのメッセージ
ADHDは決して「克服しなければならないもの」ではありません。
それぞれに合った工夫や環境を整えることで、日々の生活をより快適にすることも可能です。
一人で抱え込まず、必要なサポートを受けながら、自分に合った工夫を見つけていきましょう。
小さな一歩を大切にして、一緒に進んでいけたらと思います。
藤田 勇気 プロフィール
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