病気でも欠陥でもない

こんにちは!

Dr.STONE】というマンガをご存じでしょうか。
アニメも放送中の大人気作。全人類、特にお子さまには見てほしい名作です。
「科学」が好きになること間違いなしです。

このお話は、
現代世界がある日突然、すべての人間が石化してしまう怪現象に襲われることから始まります。
人間を失った世界は当然、文明が崩壊し、数千年が経過してしまうのです。

そんな中、あるとき天才高校生科学者の主人公のみがなぜか石化から復活します。
なぜ自分だけが復活したのか
なぜ人間が石にされたのか
何もわかりません。電気も薬も衣食住さえ失われています。
でも、「科学文明の知識」は頭の中に残ったままでした。

そんな彼がたった1人で0から科学で世界と仲間を取り戻す物語
これが【Dr.STONE】です。
この序盤のエピソードに私の大好きなお話があるのでご紹介させてください。

彼は様々な知恵と知識を駆使してサバイバルを続けていき、徐々に生活を安定させていきます。
そして、石化を解く薬品作りや食料生産、文明化を進める過程で、
なんと「生き残り」の人類に出会います。
ごく僅かだけど繁栄していたのです。
しかしすべての科学を失って、毛皮をまとい、狩猟生活でなんとかその日を凌いでいる様子。

その中に、被り物をした少女が。
何かを見ようとするとき、「ボヤボヤ病」のせいでうまく見えず、目を細めて顔がしわくちゃになってしまう。
その顔を人に見られたくないから常に被り物をしているらしいのです。
でも、その病と被り物のせいで村の人からは役立たず扱いを受けていました。

それを見た主人公は、ただ冷静に、こう伝えます。

それは病気じゃねぇ。欠陥でもねぇ。
科学文明の世界じゃ、誰一人気にしねぇ。
ガラスで作る「科学の目」眼鏡ってのが全てを解決する。

出典:Dr.STONE(集英社)

そうして「レンズ」を作り上げ、メガネとしてプレゼントするのです。

顔をしわくちゃにせずとも、景色や皆の表情が見えるようになった少女は涙を流して喜びます
こうして目が悪い「だけ」だった少女は、
秘めていた頭の良さや器用さを発揮して科学の復興に多大な貢献をしていく…というエピソード。


私はド近眼で、普段コンタクトレンズやメガネをかけています。
でも、「ボヤボヤ病になった役立たず」だと思ったことはありません。
きっとこれを読んでいただいている方もそうでしょう。

ある時代や場所においては、「劣っている」とされてきたことも
工夫や環境、ときには自身の変化で「普通のこと」になりえるものです。

今の環境では当たり前のことも
一歩外に出ると全く違う見方をしていることだってあるのでしょう。

心の在り方や
考え方
コミュニケーションだって
「今」難しい部分があっても
「これから」はどんどん変化していけるはず
なのです。

誰かが変わりたいとき
誰かが前に進んでいきたいとき

私もその誰かをサポートしていけたらいいなと思うのです。

Dr.STONEの天才主人公のように!とまではいかないけども
精一杯力を注いで、この世界が少しでもより良くなったらいいなと思います。

投稿者プロフィール

藤田 勇気
藤田 勇気くれたけ心理相談室(仙台支部)心理カウンセラー
宮城県仙台市・富谷市を中心にカウンセラーとして活動しています。
オンラインカウンセリングもご利用いただけます。

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