世代間ギャップを越えるために──職場でのリスペクトを考える

2024年8月16日 2025年4月28日

藤田勇気

「リスペクト（尊重）を感じられない」
こんな声が職場での人間関係に悩む理由のひとつにあります。

特に、転職先で世代間のギャップを感じたとき、そうした思いが強くなることもあるでしょう。

たとえば、
以前勤めていた職場では一定の地位や経験を積み上げてきた方が、
新しい職場に移った際、年下の同僚たちとの接し方に違和感を覚える――
そんなケースも珍しくありません。
「これまでの経歴を尊重してほしい」
「年長者への思いやりが足りない」
そんなふうに感じることもあるでしょう。

しかし、こうした悩みを整理していく中で、次のような気づきが生まれることもあります。

「相手からのリスペクトが足りないと感じたけれど、自分自身もまた、相手を一人の個人として尊重できていただろうか？」

年齢や役職、経歴。
知らず知らずのうちに、それらを基準に相手を見てしまうことは、誰にでも起こりうることです。
長年の社会経験を通じて身についた“当然”の感覚が、いつの間にか人との距離を作ってしまうこともあるのです。

だからこそ、意識したいのは「フラットな目線」。
たとえ年齢や立場に違いがあったとしても、まずは自分から興味を持ち、歩み寄ろうとする姿勢が大切です。

もし「○○のくせに！」とか
「自分のほうが○○なのに！」という気持ちが心に浮かんだら、
「相手も同じように感じているかもしれない」と、
一度立場を入れ替えて考えてみる。

それだけでも、心のあり方が少し変わってくるかもしれません。

世代間の壁や、
立場によるズレに悩んだときは、
焦らず一度立ち止まって、自分自身の「見る視点」を見直してみませんか。

人間関係に悩んだときは、いつでもお気軽にご相談ください。

藤田勇気くれたけ心理相談室（仙台支部）心理カウンセラー

宮城県仙台市・富谷市を中心にカウンセラーとして活動しています。
オンラインカウンセリングもご利用いただけます。