give and take
こんにちは。
「私へのリスペクトが感じられないから職場を変えたい」
以前、こんな相談を受けました。
詳しく伺うと大まかな内容は以下のようなものでした。
- とある企業で役員をやっていた
- 定年により退職、転職をした
- 転職先は若者が多いが、年長者である私への尊敬や思いやりがない
- 経歴等も聞こうともせず、年上の上司はタメ口で支持をすることさえある
- 無礼な者が多く、自分がいるべき場所ではないと感じたので転職したい
これはある相談の例でしたが、実は同じような相談を別の方からも何度か受けたことがあります。
特殊な環境でのみ起こる現象ではない、ということかもしれません。
では、どこに問題の根元があり、何が変えていける部分なのでしょうか。
このカウンセリング時には、当時の状況やその時の思い、そして自身の考え方などを冷静に見つめていきました。
そのなかで、相談者様が気づかれたのは「互いに互いを思いやっていないこと」でした。
そして、こんなことを仰っておられました。
先輩社員の指示の出し方や関わり方は、確かに無礼な部分が多かった。
でも、自分自身も「若者は年配を尊敬してしかるべき」「私が教えてやるんだ」「偉かった」という気持ちがあり
我が子ほどの年齢の若者に自分から挨拶をすることや、教えを乞うことに抵抗感があった。
私が先輩の考えや経歴を聞いていたら、向こうも私に興味を持ってくれていたかもしれない、と。
年齢や経歴、ときには性別などから、何かを理由に無意識のうちに自分との比較をして上下関係を意識してしまう。
文字や言葉にすると、気を付けないとな、と感じる人は多いと思います。
でも長年の習慣であったり、組織や枠組みの中で作られた関係性が絶対の法則のように染みついていく。
これもある程度は起こり得る現象でもあるのかなと思います。
だからこそ、互いにフラットな目線で、自分から歩み寄る気持ちをもつことが必要なのかな、と思います。
「あいつは○○のくせに!」「私のほうが○○なのに!」と心に浮かんだその時は、
相手も同じように考えているのかも、と逆の立場になってみると冷静になれるかもしれませんね。
人間関係や立場のことでゆっくり考えてみたい、そんなときはぜひお声掛けくださいね。
投稿者プロフィール
最新の記事
- 日々のこと2024年11月22日ちっちゃな「嬉しさ」でいい
- 日々のこと2024年11月21日冬の朝 最大の敵は暖かい布団
- カウンセリング2024年11月20日心のモヤモヤ、ちょっと話してみない?
- くれたけ相談室からの宿題2024年11月19日吸い寄せられる暖かさ(くれたけ#238)