叱られなくなったときに思うこと
最近、誰かに叱られた記憶ってありますか。
年を重ねるにつれて、
怒られたり、注意されたりすることって
ぐっと減っていく気がします。
子どもの頃は、たくさん叱られましたよね。
「それをしたら、誰かが困るよ」
「相手はどう思うかな」
ふり返ってみると
叱られることって
自分の行動を立ち止まって考えるきっかけになっていたな、と思うのです。
「なんであのとき、あんな行動をとったんだろう」
「本当は、どうしたかったんだろう」
「相手は、どんな気持ちだったのかな」
そんなふうに、
自分の内側を見つめる時間。
大人になると、
そうやって指摘される機会も減って、
自分を振り返るタイミングも
いつの間にか少なくなっていくのかもしれません。
もちろん、
誰かを傷つけずに、思いやりを持って行動できていて、
必要なときに自分で立ち止まれるなら
叱られる場面なんて、ないほうが良いとは思います。
でも
「大人になったから、もう完璧」
そう言い切れる人って、
そんなに多くはない気がしませんか。
つい自分の都合を優先してしまったり、
誰かの気持ちを後回しにしてしまったり。
ずるい気持ちや、楽をしたい気持ちだって、
大人になっても消えるわけじゃない。
私たち、結局ずっと人間なんですよね。
だから最近、
「叱られる」ことそのものよりも、
誰かが気づいて、伝えてくれる関係って
すごく大事なのかもしれないな、と思うようになりました。
怒られたいわけじゃないし、
誰かを叱りたいわけでもない。
ただ、
自分がズレてしまったときに
「ちょっと違うかもよ」って
声をかけてもらえる関係は大切だと思うんです。
もし私が間違っていたら、
立ち止まるきっかけをもらえること。
もし誰かが迷っていたら、
責めるためじゃなく、考えるために
言葉を交わせること。
お互いに、
叱って、考えて、見つめなおして、
少しずつ、よりよい生き方を探していけたら。
叱られるのは、やっぱり好きじゃないけれど。
それでも、
そんな関係の中で生きていけたらいいな、
そんなふうに思います。
投稿者プロフィール

- くれたけ心理相談室(仙台支部)心理カウンセラー
-
宮城県仙台市・富谷市を拠点に活動している心理カウンセラーです。
日々のモヤモヤ、家族のこと、進路やキャリアのこと。
どんなに小さなことでも聴かせてください。
無理せずゆっくり、一緒に整えていきましょう。
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