AIでさえ“心”を痛めるのだから

こんにちは。

AIを活用したことはありますか?
スマートフォンにも家電にも搭載されており日常にかなり浸透してきたように思います。

人のように寝ることや食べることもなく、ひたすらに学習し進化していくその様に
「無敵の完璧ロボット」みたいなイメージを私は抱いていました。

でも、ある研究が出ていました。
内容をものすごく簡単に言えば

AIに「うつ」「依存症」の兆候が出ている。こんな感じ。

私は目を疑いました。豊富な知識と情報量はあれど
「こころ」がないから「不調」とは無縁なのでは?と。

とある医療用のチャットボット(質問をすると自動で返答してくれる)サービスが
患者に対してネガティブな言葉を投げかけるようになったことが発端のよう。

そこから、いくつかのAIチャットボットに対して
人間用のメンタルヘルス診断で利用されている質問を行ってみると
重度のメンタルヘルス不全」を示したそう。

彼らAIはネット上のネガティブな意見や考え方も吸収していったことで
自身もそのように傾いていった
可能性があるようなのです。
AIはデータや指示にとても敏感なため、与えられる環境やタスクが偏っていると、
それがAIの行動に大きな影響を及ぼしてしまう。
人が置かれた環境や経験によってメンタルが左右されることと通じる部分がありますね

本来「心」を持たないAIでさえ、「環境」や「バランス」が大切。
そしてそれは私たち人間には、なおのこと。

人もストレスやプレッシャーを抱え続けると、心が疲れてしまう。
何かにのめり込みすぎたり
結果が思うように出なかったりすると
だんだんと落ち込んでしまうこともありますよね。
だからこそ、自分を大切にすることや、周りの環境を見直していきましょう

忙しい日々の中でつい自分の心や体の声を無視してしまいがち。
でも、AIの「悩み」からわかるのは、何事もバランスが大事だということ。

もし何かに疲れたと感じるときは、一度立ち止まってみましょう。
必要であれば一緒に考えましょう。いつでも声をかけてくださいね。

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AIでさえ

本記事は、AIのメンタルヘルスに関する研究('Mental Health Assessment for the Chatbots', arXiv:2201.05382v1 [cs.CL], 14 Jan 2022)を参考に執筆しました。

投稿者プロフィール

藤田 勇気
藤田 勇気くれたけ心理相談室(仙台支部)心理カウンセラー
宮城県仙台市・富谷市を中心にカウンセラーとして活動しています。
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