『いつもこうなる』は本当?再現性というヒント
「また失敗した」
「最近ずっとうまくいってる」
そんなふうに、私たちはつい日常を“結果”で捉えがち。
でも──その結果、本当に“いつも”そうなるものでしょうか?
研究の世界で大切にされる「再現性」の視点から日常を見つめてみると、気持ちが少し楽になるヒントが見えてくるかもしれません。
私自身、昔動物の研究をしていた頃、
「なぜこの結果になったか」を示すために、とにかく細かく記録を取っていたんです。
性別・体重・食事量・家系・天気・気温・道具のメーカー…挙げたらキリがないくらい。
でも、そこまでしてようやく、「この条件のときにこうなった」と言えるだけなんです。
そして、その条件を世界中の研究者が再現し、同じ結果になるかどうかを確かめていく。
それが「再現性」。
研究の世界でとても大切にされる概念です。
そんな「再現性」の考え方、じつは日常にも応用できるんじゃないかとふと思ったんです。
たとえば──
■今日うまくいったのは
- 気分がよかった⇒たっぷり寝たから?
- 仕事がスムーズに進んだ⇒朝に余裕があったから?
いろんな“条件”が重なっていた結果だったりして。
だからこそ、
「いつもこうなるわけじゃない」
「今日はたまたま、うまくいく条件がそろってたんだな」
そう考えれば、イマイチな日に落ち込まずに済むかもしれないですよね。
■逆に、うまくいかなかった日も
「失敗した」と思っても、それは“必然”ではなく、「その条件のときに起きた一つの結果」だっただけかもしれなくて。
- 寝不足だった
- 気圧が低かった
- プレッシャーを感じていた
その日だけの要素が重なって、「たまたま」失敗したのかも。
再現性とは、「条件が同じなら同じ結果になるか」を見る視点。
日常でも
「なぜこうなったのか」
「他の条件だったらどうか」
こうやって少し距離を置いて見てみたら、
自分を責めすぎなくなったり
奇跡のような出来事を再現するヒントが見えたり
するのかもしれません。
「いつも同じじゃなくていい」
「条件が違えば、結果も違う」
そう思えたら、少し心が楽になる気がしません?
投稿者プロフィール

最新の記事
カウンセリング2025年4月15日『いつもこうなる』は本当?再現性というヒント
日々のこと2025年4月14日キラキラ写真と失敗ご飯
日々のこと2025年4月13日桜も見たけど、ゴロゴロが本命
日々のこと2025年4月12日レンズに聞けば、たいていレタス