吸い寄せられる男、駅前に立つ
先日、友人と駅で待ち合わせをしていたときのこと。
私が現地に到着すると、謎の長蛇の列。
え?何かのイベント?配布物?
…と思ったら、どうやら外国人観光客たちが「私の友人」に次々と道を尋ねていたみたい。
しかも彼、観光ガイドでもなければ地元民でもないのです。
英語も得意なわけではなく、むしろ片言レベルなのに、一生懸命案内していたようで…。
「お前を待ってただけなのに、外国人に道聞かれてさ、調べてたらいつの間にか列できてんの!」
「英語だけじゃなくて、何語かわかんない人まで来ちゃってパニックだったわ!」
そうやって、彼は若干キレ気味に笑って教えてくれました。
もちろん当人にとっては予想外の出来事で、大混乱だったんでしょう。
でも、私は思わず笑っちゃいました。
その状況が面白過ぎるし、何より「道を聞かれやすい人」って、人柄がにじみ出ている証拠じゃん!と思って。
声をかけやすい雰囲気
安心感
「助けてくれそう」という空気感
言葉が通じなくても、案外伝わるものなんでしょうね。
「道を聞かれやすい」というのは、ちょっとした"才能"だと思うんです。
地図アプリよりも頼られる存在というのは、スゴイこと。
何より、「自分には関係ない」と素通りせず、見知らぬ誰かの「困った」に応えようとする優しさ。
それこそが、世界に通じる彼の素晴らしい才能なのです。
そんな彼と同じ時を過ごせることを嬉しく思いつつ、
次回の旅行は私も彼に道をききながら歩こうと思いました。
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