私の原点(くれたけ#232)
みなさんこんにちは。
今日は私がカウンセラーになったきっかけのお話です。
私はもともと、心理学の専門家でもなく、人の心に強く興味があったわけではありません。
ただ動物が好きで、それを根底に学び、研究し、仕事に就きました。
人とお話しするより動物とコミュニケーションをとるほうが楽しいとも思っていました。
「心理学」というより飲み会で聞かれる「心理テスト」のほうが馴染みあるくらい。
その専門性をもって仕事にするなど考えたこともありませんでした。
そんな風に、人の心やコミュニケーションについて深く考えてこなかった日々でしたが、あるきっかけにより考えるようになりました。
自分は何が楽しくてこの仕事をしているのだろう。
動物が好きで、学び・研究をしてそれを仕事にもできた。でも自分はそれを仕事でやりたかったのか?
「好き」を「仕事」にすることで生まれる理想と現実とのギャップや、好きなことが仕事になったときの義務感。
これが徐々に自分の中で大きくなりました。その仕事をする理由が自分の中から消えていくのを感じました。
「これから」を考えるうえで、自分の「喜び」に繋がるものは何だったのか、を考えました。
「好きなこと」ではなく「やれること、そして喜びに繋がること」を探しました。
すると、自分が最前線に立って研究や仕事をしているよりも、
「誰か」の考えを聞いて整理し、その結果としてより良いものが生まれるのを見守るほうが、自分の中で喜びが大きいのでは、と気づきました。
思い悩んでいたその時は、自分自身もそうしてくれる誰かが欲しかったのかもしれません。
誰に頼れるのか、どう頼るのか、そして「頼られる人」はどんな人なのか、と考えが進んでいきました。
その結果として見つけたのが、「カウンセラー」
でも、どんなものかもわからず、とりあえずカウンセリングを受けてみよう。そんな気持ちで予約をしました。
今の現状と、思っていることをカウンセラーさんに吐き出しました。たくさん聞いてもらいました。
そして、終わり際に、「カウンセラーってどうなるんですか」と私は不意に尋ねていました。
カウンセラーさんは、すこし驚いた顔をされました。
「ここからはカウンセリングではなくて、ぼく個人の思いだったんだけど」と前置きをして、理由を教えてくれました。
「あなたの話を聞いていて、この人はカウンセラーに向いているかもしれない」と思っていたんだ、と。
私は彼以上に驚きました。そんなことを言われるなんて思ってもいなかったのですから。
でも、それと同時に、何かが決まった気がしました。きっとこれが私の原点でした。
人生初のカウンセリングを終え、すぐさまカウンセラーの資格取得を調べ、数日後にはスクールに通うことを決めていました。
そこからは少しずつ、人とお話しするお仕事、相談を受けるお仕事をするようになりました。
そして今、カウンセラーと名乗り、皆様のお手伝いが出来たらと、この場にいます。
私が出来ることはとても小さいかもしれません。
それでも、誰かが自分の原点を見つけられるように、そこから輝けるように、サポートします。
私が見つけられたものを、誰かに渡せるように、そう願っています。
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