「思いこみ」が最大の敵

こんにちは。

思い込み

今朝、いい天気だと家の外に出ました。その時のお話です。

数歩進んで何気なくポストに目を向けた。

…ポストの上になにかがある。

「…?」と、ポストに近づいたのも束の間、飛び退く体。

黒い塊

ちょっと離れたところからでは何かはわからない。でも確かにある。
見たことのない虫か…?
動物のフンか…?
どこかの木の実とかだったら安心か…?

自宅周辺は緑が多く、様々な生き物がいるのでどれが正解でも不思議ではありません。
とにかく除けないとポストが使えない。

意を決して棒を手に取り、つついてみる。

動かない

生きているのかもわからないが、細い棒では微動だにしないのである。
くっついてしまっているのか…?しがみついているのか?
そもそもコイツはなんなんだ。

さわやかな朝とは裏腹に、玄関で嫌な空気と心臓の音を感じる。

落ち着くためにも一度家に入り、ゴム手袋を手にはめた。
もう。触るしかない。剥がそう。

再び黒い塊と対峙する。意を決して掴む
かたい。凄く硬い。

たしかに棒では取れない硬さだ。嫌な気分だが引き剝がす。
ズルっと伸びるではないか!!ポストの中までつながっている!!!!!

うわぁ!と思ったその時。ついに気づく。
これ、太い紐だ。

ポストを開けたら。回覧板である。
回覧板が濡れぬようにビニールのケースに収納されている。
そのケースにストラップのように黒く、太めの紐がついていたのである。
これの先端が丸まり、団子状になったものがポストに入りきらず、上から見えていた。

ただそれだけ。本当にただの紐。
経年劣化なんかで、ちょっと傷んだその見た目が、寝ぼけた頭には恐ろしいものに変わって見えただけであった。

一人で大笑いし、回覧板を確認。サインを入れて次のお宅へ。紐はきれいにポストの中へ。

これが今朝の出来事。

こんな風に、ただの紐でも思い込みで恐怖の対象へと変わる。
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」
まさにこの言葉と同じで、正確に物事を捉えてあげたら大したことではないのかもしれません。

怖いこと、嫌なことは自分の意識の問題かも。
正確に、冷静に見つめなきゃなぁと改めて思った朝でした。

投稿者プロフィール

藤田 勇気
藤田 勇気くれたけ心理相談室(仙台支部)心理カウンセラー
宮城県仙台市・富谷市を中心にカウンセラーとして活動しています。
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