真冬に考える隣の芝の青さ
自分より先に進んでいる人や
自分に無いものを持っている人を目にすると
うらやましく感じたり、時には嫉妬したりします。
その気持ちは
自分がうまくいっていないと感じると
より強く出てきてしまうものですね。
私だって頑張ってるのに!
あの人ばっかりずるい!
どうして私はこんな状況なんだろう…
そんな風に思ったこと、いちどは誰しもあるはず。
でも、本当にその人より自分は劣っているのでしょうか。
その人はすべてにおいて順風満帆なのでしょうか。
隣の芝生が青く見えるのは
その人のことを遠くから見ているからかも。
近づいてみれば、枯れている部分や、手入れが必要なところが見えてくる。
でも、距離があれば、ただ青く輝いて見えてしまうものです。
これは比喩なんかではなくて、実際の芝でもそうなんです。
今は雪に埋もれて真っ白な我が家のお庭も
夏になると芝に覆われます。
道路から見た人には「きれいな庭だね」と褒めてもらえることも。
でも、いざ自分が手入れをしていると
枯れて穴が開いていたり、虫がついていたりと完璧には程遠いんです。
遠くから見れば青々としていても、
実際には冬の終わりから準備をして、土を耕して肥料をまいて
やっとこさ遠くから見たらきれいに見えるくらいになっているんです。
それと同じように、周りの人の人生も
遠くから見れば輝いて見えるかもしれません。
でも、近づいてみれば
その人にも見えない苦労や悩みがあるかもしれないのです。
大切なのは、
他人と比べることではなく、自分の芝をどう育てていくか。
焦らず、少しずつ手入れをしていけば
いつかその芝はあなたにとって誇れるものになるでしょう。
遠くから見たらわからないあなたの努力の積み重ねが、
きっと誰かに「きれいな芝だね」と言ってもらえる日が来ます。
そしてそのとき
自分でも「よくここまで育ててきたな」と思えるはず。
焦らず、自分のペースで。
あなたの芝は、雪の中で見えずとも
すでに少しずつ育っているのですから。


投稿者プロフィール

- くれたけ心理相談室(仙台支部)心理カウンセラー
-
宮城県仙台市・富谷市を拠点に活動している心理カウンセラーです🌱
日々のモヤモヤ、家族のこと、進路やキャリアのこと。
どんなに小さなことでも聴かせてください。
無理せずゆっくり、一緒に整えていきましょう。
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