心がゆるむのは、こんなとき

昨日のブログでも書きましたが、久しぶりに結婚式に参列する機会があって、久々に友人と再会したんですよね。

住んでいる場所も
仕事も
毎日の暮らし方も
今はそれぞれ別の道になったから、数年ぶりの友人もいて。
それでも、顔を合わせて話しただけで、なんだかとてもほっとしたのです。

改めて思ったのは、
誰かとつながっている
受け入れてくれる存在がいる
そう感じられることの、なんと嬉しいことかということ。

違う世界で生きていて
会えない時間のほうがずっと長いのに
話していると自然と笑顔になれちゃう。

かと言って、おしゃべりの内容は昔話でも深い話でもなくて。

大体はなんでもない世間話。
特別な話じゃない。
でも、だからこそよかったのかもしれないんです。
お互いを見上げたり見下ろしたりすることなく、ただ同じ目線で、ぽつぽつと今の自分の話をできる
それだけで心がゆるんで、安心できるんですよね。

利害関係もなく、
誰かに評価されることもなく、
ただ「話すことができた」
これ自体が、
「楽しかった」
「よかった」という気持ちに変わっていく。

ヘトヘトになって遠方まで出かけたけれど、それでも「行ってよかった」と心から思える再会でした。


こうやって文章にしてみると、そのときの感覚がまた戻ってくる気がして──。

そして、この感覚は、実はカウンセリングとも通じるのかな、とも。

「何を話せばいいかわからない」と迷う方も多いけれど、大事なのは「話すことそのもの」だったりして。
話すことで、ふと気づくことって多いんです。
言葉にすることで、自分の気持ちに触れられる瞬間に出会うというか。
そして、
「ちゃんと聞いてもらえた」
「受け止めてもらえた」
そんな実感が、心にじんわりとあたたかさを運んでくれる
のです。

「何を話すか」よりも
「誰と、どんなふうに話すか」。
そうやって、少しずつ心がほどけていく時間は、きっと私たちの暮らしの中で、とても大切なものなんじゃないかと思います。

投稿者プロフィール

藤田 勇気
藤田 勇気くれたけ心理相談室(仙台支部)心理カウンセラー
宮城県仙台市・富谷市を中心にカウンセラーとして活動しています。
オンラインカウンセリングもご利用いただけます。

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