なぜ働くのか──大きな夢がなくても、生きる理由はある(くれたけ#251)
なぜ働くのかと聞かれたら
「あなたは、なぜ仕事をしているのでしょう。なぜ、学校に通っていた(通っている)のでしょう。」
そんな問い。
胸を張って答えられるような立派な理由は、私にはありません。
正直に言えば、
仕事は「しなくていいなら、したくない」
そう思うこともあるくらいです。
社会的な成功を求めたこともなければ、
「世界を良くしたい」といった
大きな志に突き動かされたこともないのです。
それでも、私にも「これだけは大切にしてきた」ということはあります。
今日は、そんなお話です。
興味に生きた学生時代
私が進学先を選んだ理由はとてもシンプル。
「動物が大好きだったから」。
その気持ちだけで大学へ進み
もっと学びたいという思いのままに大学院にも進学しました。
気がつけば、6年間。
夢中になって好きなことを吸収できた、大切な時間でした。
同じ興味を持つ仲間と出会い、同じ目線で語り合えた日々。
今でもその経験は、私の心の支えです。
仕事に「夢」はなくたって
その一方、「働くこと」に対してはあまり夢を持っていなくて。
正直に言えば、「生活のために働いている」という感覚が近いかも。
それでも、日々の暮らしの中には、小さな目標がたくさんあります。
「あのスイーツが食べたいな」
「この漫画、続きが気になるな」
「今度はあの旅館に泊まりに行こうかな」
そんなちょっとした楽しみがあるから、
働いて、暮らしていけるのかもしれません。
キラキラと輝く人たちを支えたい
かたや世の中には、
「出世したい」
「世界を良くしたい」
そう全力で願って行動している人もいます。
私はそういった情熱を持っていない分、
そのエネルギーがとてもまぶしく、尊く見えるのです。
だからこそ、そういう人たちが、
もし何かのきっかけで心が疲れてしまったら──
その輝きが曇ってしまったら──
そんなときに、なんとか支えられたらと思うんです。
私にできることは小さいかもしれません。
でも、誰かがちょっと楽になったり、
自分らしさを取り戻したりするきっかけになれたら、
それだけで十分だと思っているのです。
「理由」がなくても、大丈夫
大きな目標がなくてもいい。
特別な使命がなくてもいい。
「生きていくために」
「好きなものに手を伸ばすために」
それだけでも、なぜ働くのか、の答えとしてはきっとじゅうぶん。
そんな風に、自分を許せるようになった今、私はこの仕事を続けています。
そして今日も、誰かの“ちょっとしたきっかけ”になれたら嬉しいなと思っています。
今日のブログはくれたけ心理相談室 本部からのお題「あなたは何故仕事をするのでしょう。何故、学校に行っていた(いる)のでしょう。」にお答えしました。
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