わかり合いたい、その先で

夫婦やカップル、家族など
お二人以上でのご相談には

「相手のことを理解したい」
「私の気持ちをわかってほしい」

そういった思いを入り口にして始まることがあります。

そしてその気持ちを上手く形にしていくために
ゆっくり気持ちを整理しながら
言葉を交わしていくのです。

しかし、不思議なことに、
セッションの終わり頃になると
こんな言葉が出てくることが少なくありません。

「自分のことを、自分で認めてあげられた気がします」
「私が何を感じていたのか、やっと分かった気がします」

最初は
“相手との関係”がテーマだったはずなのに、
気づけば
“自分自身との関係”に目が向いている。

この変化が、私はとても印象的だなと思うのです。

自分の気持ちを
自分で理解できるようになると、
いつの間にか心に余白が生まれ始める。

そうすると、
相手の話を受け止める余裕ができたり
どう伝えたらいいかを考えられるようになったりします。

この変化の結果として
「相手を変えよう」としなくても、
関係性が動き始めることがとても多いのです。

あの人とわかり合いたい
良い関係性を作りたい

そう思ったときの一歩目は
意外にも
自分が自分を大切にすることなのかもしれません。

あの人とわかり合いたいと思ったとき、
その気持ちを向ける先に
自分自身も含めてあげられたらいいですね。

投稿者プロフィール

藤田 勇気
藤田 勇気くれたけ心理相談室(仙台支部)心理カウンセラー
宮城県仙台市・富谷市を拠点に活動している心理カウンセラーです。
日々のモヤモヤ、家族のこと、進路やキャリアのこと。
どんなに小さなことでも聴かせてください。
無理せずゆっくり、一緒に整えていきましょう。
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