あなたの答えを、私が決めないために
カウンセリングのなかで
『焦点を1点に絞る』という時間を作ることがあります。
お話を交わしていくにあたって
- “今まさに”気になっていること
- どうしても頭から離れないこと
- まず話してみたいこと
こういった、その方にとって
心に大きく引っかかっているポイントに
ギュッと集中していくイメージです。
ここまでを読まれて、
「普通そうなんじゃないの?」と思われた方もいると思います。
そうですよね。
心理カウンセリングは
気になっていることや、どうにかしたいことを
見つめていく時間でもありますものね。
でもあえて、
“『焦点を1点に絞る』という時間を作る”と
書いたのには訳があるのです。
それは、
“情報が多ければ多いほど迷いやすく、求めているものが見えにくくなりやすい”
こんな考え方から生まれた進め方です。
たとえば、お仕事のことで悩みがあって…
という始まりでセッションがスタートしても
- 仕事自体、実務の内容
- 給料や昇進、キャリア
- 休みの過ごし方
- 家族関係
こういった様々な事柄と、
それに対する気持ちが
次々に現れていくことが実はよくあります。
それぞれのことを
横並びにして一気に考えてしまうと
気持ちを整理していくはずが
逆に散らかってしまう、なんてことも。
そういった混乱を防ぐために、
1つずつ、丁寧に受け止めてあげられるように、
「まずはどこから考えてみましょうか」と
焦点を当てる部分を一緒に絞っていくことがあるのです。
色々なことに対して
それぞれに感情が浮かんでくることや
考えたいことがたくさんあることは
全く悪いことではありません。
むしろ、
自分の“生き方”に対して
なるべく多くのことを感じて、考えて
前に進んでいきたいという気持ちの現れですから
素晴らしいことだと思っています。
もちろん、
そのタイミングでスポットライトを当てなかった
気持ちやお悩みを
無視したり、ないがしろにすることも絶対にありません。
まずひとつを整理していき
ひと段落ついたら次のことへ。
こうやって少しずつ進んでいくだけです。
こんな形で進めていくと
最初は絡まりすぎて、団子状になったケーブルの塊のように
どうしたらいいかわからなかったことも
1つ、また1つとほどいていくと
後半には残りの部分もスルスルとほぐれていくことがあるんです。
そうなればいつの間にか
心が驚くほどスッキリして
モノの見え方も全然違ってくることも多いのです。
そして、こんなふうに
心の整理の仕方を自分で見つけて
ほどいていった経験がある方は、
次に同じような状況になったときも
ご自身で
「まずはどこから手を付けようか」と
お一人でもうまく対処できる力がついていきます。
こういった面からも、私が
「これを解決しましょう」
「ここから考えたほうが良いですよ」
こんな風に指示をして
無理に先導することはしないようにしています。
あなたの心はあなたのもの。
私が邪魔をしたり
心の行き先を勝手に決めてしまわないように。
あなたの心が
本当にやりたいことや、進みたい道を
この先もずっと自分で選んでいただけるように。
ちょっと遠回りに見えるかもしれませんが
あえて
『1つずつ考えていく』
『その1つを選んでもらう』
こんな形で、カウンセリングの時間を一緒に進めております。
私は、あなたの心とその可能性を、誰よりも信じています。
投稿者プロフィール

- くれたけ心理相談室(仙台支部)心理カウンセラー
-
宮城県仙台市・富谷市を拠点に活動している心理カウンセラーです。
日々のモヤモヤ、家族のこと、進路やキャリアのこと。
どんなに小さなことでも聴かせてください。
無理せずゆっくり、一緒に整えていきましょう。
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