寝苦しい暑さ

みなさんこんにちは。
毎日信じられないほどの暑さですね。
夜中まで暑さが続いてますが、眠れていますか?

私自身、暑さで夜中に目が覚めてしまうこともあります。
そんなわけで、「暑さ」と「睡眠」の関係を調べた研究をチェックして、なんとかならんかと思ったのです。
その結果を皆さんにシェアしますね!

寝犬

暑すぎはやっぱり悪影響

体感的に理解している人も多いとはおもいますが、「暑さ」は睡眠の質に大きく影響し、私たちの健康と日常生活に悪影響を及ぼすことが多くの研究で明らかにされていました。
じゃあ、実際にどんな影響があるのか、そのメカニズムと対策を見てみましょう!

入眠困難

高温(つまり暑さ)は体温を下げにくくして、眠りにつくまでを邪魔してしまう。
人間の体は自然に体温を下げることで眠りに入っていくのですが、気温が高いとこれがうまくいかなくなってしまうんですね。

睡眠の質の低下

暑さによって眠りを中断され、深い睡眠をとるのを妨げられてしまいます。
冒頭で私が話した「夜中に目が覚める」はこれですね。
特に、レム睡眠(夢を見る段階)やノンレム睡眠(深い睡眠段階)の質が低下することが研究によって報告されていました。

短い睡眠時間

上記2点のまとめ。
暑いと、総睡眠時間が結果的に短くなりやすい。
寝つきも悪いし、夜中に何度も目が覚めるため、連続した睡眠が取りづらくなってしまうから、ということですね。

じゃあどうしたらいいのよ

これらを改善するには、当たり前ですが、暑さ対策をしっかりする、ということが重要だそうです。
いくつかの研究では、以下のようにまとめられていました。

適切な室温の維持

エアコンや扇風機を使って、寝室の温度を適切な範囲に保ちましょう
理想的な室温は個人差がありますので自分に合った温度を見つけることが大切です。
研究によると、「理想の室温は16〜18℃」の記載がありましたが「寒すぎる!」という方も多いかな、と思いました。
しっかりお布団に包まれて寝るならこのくらいでもちょうどよいかもしれませんね。電気代とも相談ですが…

寝具の選択

通気性の良い素材のシーツやパジャマを選びましょう
今は量販店等でも冷感素材の寝具や衣類が売られていて、そういうものも効果がありそうです。
綿やリネンなどの自然素材は汗を吸収し、蒸れにくいため快適な睡眠をサポートしてくれるんですって!

水分補給

寝る前に適度に水分を補給しておきましょう。体温を調整しやすくなって、ぐっすり眠れますよ!
最近の酷暑は家の中でも熱中症を引き起こすほどなので、その観点からもとっても大事ですよね。
ただし、過剰な水分摂取は夜中にトイレに起きる原因になるので注意してください。

シャワーや入浴

寝る前にぬるめのお湯でシャワーを浴びるか入浴してみましょう。
体の表面温度を下げ、リラックス効果も期待できるので、ゆっくり眠りに付けそうです。

ゆっくり寝たいですよね

今回ご紹介の研究では、以上のようなことが書かれていました。
すさまじい暑さが続き、眠りを邪魔するシーズンですが、理解して対策すればダメージを最小限にできるはず。
みなさんも快適な夏の夜を過ごしてくださいね。

参考文献:

  • Okamoto-Mizuno, K., & Mizuno, K. (2012). Effects of thermal environment on sleep and circadian rhythm. Journal of Physiological Anthropology, 31(1), 14. doi:10.1186/1880-6805-31-14
  • McHill, A. W., & Wright, K. P. (2014). Role of sleep and circadian disruption on energy expenditure and in metabolic predisposition to human obesity and metabolic disease. Obesity Reviews, 18(Suppl 1), 15-24. doi:10.1111/obr.12503

投稿者プロフィール

藤田 勇気
藤田 勇気くれたけ心理相談室(仙台支部)心理カウンセラー
宮城県仙台市・富谷市を中心にカウンセラーとして活動しています。
オンラインカウンセリングもご利用いただけます。

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