ある日のカウンセリングから学んだこと
こんにちは。
毎日生活していると、ストレスはなかなか避けられないもの。
仕事や家庭、人間関係。
心に負担を感じる瞬間は誰にだってあるもの。
今回は、あるストレスについてのご相談を例として、どう向かい合っていったかを見てみましょう。
※実例を基に、守秘義務に遵守し、個人の特定等がなされないよう一部修正・抜粋しての紹介です。
ご相談者様への掲載許可を得て記事作成しております。
ストレスとの向き合い方
Aさんは30代後半、会社員。
彼女は長時間の勤務や急な仕事の依頼が続き、心身ともに疲れ切っていました。
「なんとか頑張らなきゃ」と自分に言い聞かせながら、どんどん自分を追い込んでしまっていたのです。
初回のカウンセリングで、彼女はこう話していました。
「いつも仕事が頭から離れず、家でもリラックスできません。体も心も限界かもしれない。」
アプローチ:ストレスの正体に気づく
まず、Aさんが感じているストレスの正体を一緒に探っていきました。
どんなときにストレスや不安を感じるのか、自覚したきっかけ、期間など、Aさん自身に振り返ってもらいました。
すると大きく2点のポイントが見えてきました。
- 仕事の量そのものに対するプレッシャー
- 上司や同僚の期待に応えたいという思い
これらの思いが大きな負担となっていることがわかりました。
彼女の中には「自分が失敗してはいけない」「完璧に仕上げないと」という気持ちが強くありました。
それは素晴らしい考え方で、それゆえに優秀な成績をおさめてきました。
しかし、「完璧主義」が強すぎることで、かえって自身を苦しめることになっていたのです。
このようにお話が進み、それを自覚したAさんにある提案をしました。
「完璧主義」から少しずつ距離を取るための練習を始めてみませんか、と。
小さなステップの積み重ね
まず、Aさんが自分に対して持っている厳しいルールを少し緩めることから始めてみました。
たとえば、
「すべてを完璧にこなさなくてもいい」
「他の人に頼ることも自分を大切にする方法だ」
こういった新しい考え方を取り入れ、日常生活の中で実践してもらうようにしました。
さらに、リラックスできる時間を意識的に作り、自分の好きなことを楽しむことも提案しました。
Aさんは趣味である読書や、散歩の時間を大切にし始め、少しずつ心のバランスを取り戻していきました。
変化と結果
数回の相談の結果、Aさんは自分自身に対して少しずつ優しくなることができるようになりました。
「以前は、仕事が全てだと思っていましたが、今では休むことも大切だと感じています」
こう彼女は話すようになり、働き方も誰かを頼りながら仕事を進める意識が芽生えていきました。
自分自身でストレスの源に気づき、自分なりの対処方法を見つけたことで、以前よりも軽やかに日々を過ごせるようになったのです。
まとめ
誰かと話しながら自分を見つめていくこと。
それは自分一人では気づけなかった悩みの原因を見つけたり、複雑に絡み合った思考を整理したりするのに非常に効果的な手段です。
何が原因なのかわからない。どうして辛いんだろう。誰に頼ればいいんだろう。
そんなときは、ぜひお手伝いさせてください。いつでもそばにいますからね。
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