見えない数字と、思いやりの会話

昨日、友人たちと「ito(イト)」というボードゲームで遊びました。
このゲーム、とってもシンプルなのに奥が深いんです。

プレイヤーは1〜100の数字が書かれたカードを1枚ずつ持ち、
その数字を直接言わずに「お題」に沿って表現します

たとえば「人気の場所」というお題。
自分の数字が100なら「ディズニーランド!」とか
1なら「廃病院…」など。
自分の数字の“人気度”に合わせて答えていきます。

そして全員で、互いの数字が分からないまま、
ヒントだけでその数字が小さい順に並ぶよう
カードを出していくという協力型のゲームです。

極端に大きい数字や小さい数字なら例えるのは簡単。
でも、「65」とか「43」なんて微妙な数字だともう大変。
しかも自分の感覚だと好きだけど…他の人は?
そんな感覚の差も考えなきゃいけないんです。

でも、昨日は初めてプレイする人もいたのに、なんと1回で完全クリア!
お互いの性格や言葉のニュアンスをじっくり聞きながら、
「そのお店駅から徒歩何分くらい?」
「エキナカかな?」
「エキナカなら私の数字より人気だと思う!」
なんて、ビミョーなやり取りを通じて
息ぴったりに並べられた時は、
思わず「すごい!」とハイタッチしてしまいました。

感じたのは、人って
「見えていない数字=見えていない考えや背景」を持っているということ。
でも、そこを“想像する力”と“思いやり”で補い合えば、
ちゃんと通じ合えるということ。

考え方が違っても、すり合わせていけばわかり合える
相手の背景まで見えなくても、
聞いたり想像したりしながら一緒に進めばいい


「違いがある」ことが前提のゲームだからこそ、
そんな気づきを自然と教えてくれるのかも。

日々のコミュニケーションでも、
「ito」みたいな姿勢、大切にしていきたいなって思います。

投稿者プロフィール

藤田 勇気
藤田 勇気くれたけ心理相談室(仙台支部)心理カウンセラー
宮城県仙台市・富谷市を拠点に活動している心理カウンセラーです🌱
日々のモヤモヤ、家族のこと、進路やキャリアのこと。
どんなに小さなことでも聴かせてください。
無理せずゆっくり、一緒に整えていきましょう。

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