少しでも良くなっていれば、それでいい

月曜の朝。

目覚ましが鳴った瞬間、体がこわばる。
音そのものも嫌だけど、それ以上に――
「また始まるのか」という重たい感覚が、胸の奥からじわっと広がってくる。

実はこれ、昔のしんどかった時期の「記憶のアラーム」が一緒に鳴ってるのかもしれないなと思う。

まさに、あの頃の私がそうだった。

寝た気がしないまま、
布団から引き剥がされるように起きて、
ため息ばかりつきながら準備して、
満員電車のストレスに耐えながら、
「嫌なもの」に向かって自分が運ばれていくような、あの感覚。

本当にたまらなかったな。

でも、「このままじゃ嫌だ」って気持ちを手がかりに、
少しずつ、少しずつ、向きを変えてきた。
時間はかかったけれど、今の私は、あの頃よりずっと、
気持ちよく呼吸して、楽しく生きている。

もちろん、月曜の朝がまだつらい日もある。
でもね、そんなときは思うんだ。

「前より良いなら、ちゃんと良くなってる」って。

それだけで、今日の自分をちょっとだけ誇ってもいい気がしてる。

投稿者プロフィール

藤田 勇気
藤田 勇気くれたけ心理相談室(仙台支部)心理カウンセラー
宮城県仙台市・富谷市を中心にカウンセラーとして活動しています。
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