試験本番で焦らぬために─私の実体験から
こんにちは。
いよいよ大学入学共通テストが近づいてきましたね。
受験生はもちろん保護者の方も緊張の日々を過ごしていることでしょう。
15年以上前のことになりますが、私も大学入試を経験しました。
その中で1つ、今でも覚えている思い出があるのです。
私が受けた1次試験(当時はセンター試験)のこと。
私は理系ですが、数学があまり得意ではありませんでした。
それなのに、トラブルはまさにその数学でやってきたのです。
試験開始直後に問題をパッと見た感じの感想は
「解ける問題ないじゃん!」でした。激ムズ試験だったんです。
心臓もバクバクとなっているのがわかりました。
開始10分ほどで私の解答は終わりました。
ほぼわからぬまま全ての問題を見終わってしまったのです。
「あぁ~やったなこれは…」と思い冊子を閉じました。
だってわからないんですもの。その瞬間、最悪の気分に包まれました。
「こんなにできないとはね…」と。
悲しみに暮れながらあと何分?と思い顔をあげると
他の受験生はまだ机に向かっています。当然ですね。
でも、なんだか様子がおかしい人がたくさん。
頭を抱えている人
明らかに挙動に落ち着きがない人
手が震えている人
「あれ…もしかして皆出来ていないのか…?」
そう気づいた途端、自分が落ち着いていくのを感じました。
「なんだ、みんなできないのか!」
「苦手でもあれだけ勉強したんだ、自分がダメなら他の人だってできないだろ」
そんなふうに開き直って、残りの時間でやれそうな部分だけチャレンジしてみることに。
出来たらラッキーくらいの気分で。
そうしたら意外と解けるものもあったりして。
ただ、結果として、その数学は高得点とまではいきませんでした。
でも、切り替えていくらか点数を稼げていたおかげで、
他の教科でその損失分を十分カバーできる総得点になり良い結果を迎えることができました。
受験生へ
きっと試験本番では、予想外のことが起こります。
全部思い通りに進んで、難なく突破できるなんて
もともと満点連発できるような一握りの人だけでしょう。
でも、予想外の時こそ一息ついてみましょう。
「自分だけができないのではない」
「自分はあれだけ努力した」
そう思えば、自然と冷静さを取り戻せるはずです。
この試練を終えた後は
「あのときやり切った自分」
という何よりの財産があなたの中に生まれますよ。
保護者の方へ
お子さんを見守るのは、保護者の方にとっても緊張するものですよね。
でも、ただいつも通り送り出してあげてください。
力が込もった「頑張って」もいいけれど
いつもの「いってらっしゃい」
ただそれだけで、安心して、落ち着いて向かっていけるのです。
最後に、受験生の皆さんに心からエールを送ります。
ひとたび落ち着けば、向かうべき場所はすぐそこです。
皆さんの努力が実を結ぶことを願っています。
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