こぼれるのはまた注ぐため

朝、マグに飲み物を注いでいて
思い出したのは理科で習った「表面張力」でした。

器に水をなみなみと注いでいくと、
ふちを超えても少し盛り上がって耐えてくれる。
あの不思議な現象です。

これは物理的な法則だけども
人の心にも表面張力はあるのかも、と思ったんです。

感動的な物語や、衝撃的な出来事に触れると
一気に気持ちがこみ上げて溢れますよね。

でも、小さなことが積み重なって
じわじわと心に溜まっていくと
知らぬ間に「心の限界」を超えてしまっていることがあるんです。

それでも不思議と、少しの間は持ちこたえられてしまう。
まさに表面張力が働いているみたいに。

けれど、やっぱり
ちょっとした衝撃でこぼれる瞬間は訪れます。

ふとしたときに
涙が出てきたり
いろんな気持ちが堰を切ったように浮かんできたり。

自分でも驚くようなタイミングで
それが起きることがあるので
余計に戸惑ってしまうこともあるんですよね。

でもそれは決して悪いことではなくて、自然なこと。

溢れた分だけ、また新しい気持ちを注ぎ入れる余白が生まれる。
そう考えると、こぼれることも前向きに見えてきませんか。

だからこぼれたって大丈夫。

それは「もう十分がんばった」という心からのサイン。
安心して自分をゆるめるきっかけにしてみてください。 

投稿者プロフィール

藤田 勇気
藤田 勇気くれたけ心理相談室(仙台支部)心理カウンセラー
宮城県仙台市・富谷市を拠点に活動している心理カウンセラーです🌱
日々のモヤモヤ、家族のこと、進路やキャリアのこと。
どんなに小さなことでも聴かせてください。
無理せずゆっくり、一緒に整えていきましょう。
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