書いて自分と向き合う

「文章を書くの、得意ですか?」

そう聞かれたら、
私は迷わず「苦手です」と答えます。

苦手というより、
これまでほとんど 書く習慣がなかった というほうが近いかもしれません。

学生のころも、
授業中にノートを取るタイプではありませんでした。

予定も、手帳に書くことはほとんどなくて、
「だいたい頭の中で覚えておく」派。

頭に浮かんだことを
言葉にして、文字にする。
それがどうにも得意ではなかったんです。

そんな私が、
このブログを始めてから
「文章を書くことを日課にしてみよう」と決めました。

最初は本当に手探りで、
何を書けばいいのか分からず、
数行書いて止まってしまう日もたくさんありました。

それでも、
うまく書けなくてもいいから
とにかく続けてみよう、と。

すると不思議なことに、
書き続けるうちに
自分の考えや気持ちが
少しずつ整理されていく感覚が出てきたんです。

「あ、私こんなこと考えてたんだ」
そんなふうに、
自分自身に気づく瞬間が増えていきました。

文章にすることで、
日々の出来事を
前よりも丁寧に味わえるようになった気がします。

特に驚いたのは、
「言葉にしよう」と意識するだけで、
普段なら通り過ぎてしまうようなことにも
目が向くようになったこと。

道端の紅葉がきれいだったこと。
何気ない会話の中にあった、
小さなあたたかさ。

日常の中に、
こんなにも見落としていたものがあったんだなぁと
思うようになりました。

書くことって
ただ出来事を記録する作業ではなくて
自分と向き合う時間なんだなぁと
今は感じています。

立ち止まって、
今の気持ちを確かめる時間。

これまで、
そうやって立ち止まる習慣がなかったから。

だからこそ、
今では「書くこと」が
毎日のちょっとした楽しみになっています。

これからも、
些細なことを、ぽつぽつと文字にしながら。

それが、
誰かの一息つく時間になったらいいなと思いながら、
書き続けていけたらいいなと思っています。

 

投稿者プロフィール

藤田 勇気
藤田 勇気くれたけ心理相談室(仙台支部)心理カウンセラー
宮城県仙台市・富谷市を拠点に活動している心理カウンセラーです。
日々のモヤモヤ、家族のこと、進路やキャリアのこと。
どんなに小さなことでも聴かせてください。
無理せずゆっくり、一緒に整えていきましょう。
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