家族の絆と人情の“噺”

こんにちは。

薄暗い照明の中、舞台には一人の噺家。
身振り手振りと声だけで物語の世界を広げていくその姿
いつの間にか引き込まれていた、そんな休日。

何の話かというと、初めて「落語」を聞きに行ったんです!

「あかね噺」という落語漫画が私は大好きで、毎週楽しみに読んでいるのですが
寄席や独演会等のいわゆる「生の落語」には触れたことがありませんでした。

そんな折に、「立川志らく」の落語が聞けると耳にして
これは絶対行かねば!となったのが今回のきっかけでした。


そして開演。
まずはお弟子さんの開口一番「真田小僧」が始まり
クスクスと笑わせてもらいました。
滑稽な親子話で会場が温まったところに師匠の登場です。

志らく師匠の噺は「親子酒」と「芝浜」。
どちらも広く知られた題目で、コレが聞けるのか!と感動しました。

親子酒は酔っ払いが巻き起こす愉快な騒動を描いた話ですが、
時事ネタや現代風刺など、「くすぐり」がてんこ盛り。
最初から最後まで笑いが止まらず大盛り上がり。

続く芝浜は、人情味あふれるストーリー。
師匠の語りが、人間の弱さや強さをより強く感じさせるようで
笑いながらも心がじわっと暖まる素晴らしいひとときでした。


舞台にはたった一人であるのは座布団・扇子・手ぬぐいだけ。
しかも座ったままなのに、声色や抑揚、表情やテンポによって
目の前には何人もいて、屋敷や浜の風景まで見えてくる

これがとても不思議な感覚で、
世代問わず「落語ファン」と呼ばれる方が多いのも納得。
また見に行きたい!そう思わせる力がありました。

自分の知らない世界に触れる、新しいものを感じ取る
その素晴らしさを改めて実感した
一日でした。

家族の絆と人情の噺

投稿者プロフィール

藤田 勇気
藤田 勇気くれたけ心理相談室(仙台支部)心理カウンセラー
宮城県仙台市・富谷市を中心にカウンセラーとして活動しています。
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