「気づける」って、それだけで優しい

「あの人、困っているのかな…」

そう思ったのに、声をかけられなかった。
その一言が出てこなくて、ただ通り過ぎてしまった。

そんな経験、ありませんか?


こういうときって、少し時間がたってから
ふっとモヤモヤが出てくるんですよね。

「声をかけたほうがよかったな」
「優しくできなかったな」

後悔のような、自己嫌悪のような気持ちが
じわっと湧いてくる。

自分が冷たい人間みたいに感じたり、
利己的なのかな、と落ち込んだり。

でも、本当にそうでしょうか?

もし本当に冷たい人だったら、
そもそも “困っている人” に気づかない かもしれません。

“手伝ったほうがいいのかな” と
一瞬でも思うことなんて、きっとない。

その場で行動できなかったとしても
あなたはちゃんと “気づけた” 人なんです。

それだけで、心の中には
すでに「誰かのために」が宿っている。

悔しさを覚えたあなたなら、
きっといつか、考えるより先に手が伸びる瞬間が来ます。

優しさって、
必ずしも「すぐに行動できる」ことだけじゃない。

まず “見える” こと。
そして “気づける” こと。

その時点で、あなたは十分に優しい。

どうか自分を責めすぎないでくださいね。

あなたはちゃんと気づけている。
その優しさは、もうあなたの中にありますから。

投稿者プロフィール

藤田 勇気
藤田 勇気くれたけ心理相談室(仙台支部)心理カウンセラー
宮城県仙台市・富谷市を拠点に活動している心理カウンセラーです。
日々のモヤモヤ、家族のこと、進路やキャリアのこと。
どんなに小さなことでも聴かせてください。
無理せずゆっくり、一緒に整えていきましょう。
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