手放したその先に

ちょっと涼しくなってきたので、空いた時間に植物のお手入れをする日が増えました。

春夏に自由に伸びた枝や葉を、全体の量や形に合わせて調整します。

でも、枝葉を切った直後は
「やりすぎたかな?」
「なんか変な気がするな…」
そんな風に思ってしまうんです。

見慣れた形が変わるので、どうしても違和感が強くって。

でも、
ちょっと時間をおいたり、遠目から見てみると
やっぱりスッキリしていて「らしさ」がハッキリ見えてきます。

大きく太くなった枝は、それだけみると立派だけれども他への栄養も奪ってしまう。

たくさん広がった葉たちは、鮮やかだけど下の枝葉に光が当たらず枯らしてしまう。

だからこそ、一部だけに囚われず
今はいいけど今後はどうか
これは本当に必要なのか
そういう目線で全体を見てあげると「残すべきもの」が見えてきます。

枝を払ったその瞬間は、
大事なものを失ったような
物足りないような
そんな不安がよぎります。

でも、考えて、見つめて、これだと思ったものはそのあとにしっかり美しく伸びてくれるものなのです。

我々の心も同じなのかもしれません。

自分の中の凝り固まった考えや、溜め込みすぎた気持ちを見直してみる。
そうすると、
これって気にすることじゃないかも、とか
別の方法があるかもな、とか
不要なものを手放すいい機会になってくれるのです。

季節の変わり目など、節目節目で心のお手入れをすると、きっと「これから」が美しく伸びていきますよ。

投稿者プロフィール

藤田 勇気
藤田 勇気くれたけ心理相談室(仙台支部)心理カウンセラー
宮城県仙台市・富谷市を拠点に活動している心理カウンセラーです🌱
日々のモヤモヤ、家族のこと、進路やキャリアのこと。
どんなに小さなことでも聴かせてください。
無理せずゆっくり、一緒に整えていきましょう。
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