老いるって衰えるだけ?
「年だから名前がすぐ出てこなくなって」
「前より頭の回転が遅くなった気がする」
カウンセリングでもそういった言葉を聞くことがあるんです。
若い頃との違いを感じると、この先もっとできなくなるのかなぁと不安な気持ちになることもありますよね。
そんななか、つい最近、ちょっと面白い研究を読みました。
2026年8月に『Nature Communications』で発表された、年齢による脳の変化を調べた研究です。
研究では、若い人と年齢を重ねた人の脳を比べていました。
すると、注意したり、頭の中で情報を一時的に扱ったりする脳のネットワークには、加齢による変化が見られました。
ところが一方で、言葉を理解するための脳のネットワークは、かなり保たれていたそうなのです。
つまり、言葉を理解する力は年齢を重ねても衰えにくく、
これまで覚えた言葉やそこに乗る気持ち、そして、人の話から意味を受け取るような能力は、年齢と一緒に失われていくわけではない、ということなんですね。
年を取ると、どうしても「できなくなったこと」には気づきやすいのかもしれません。
でも、この研究は、
老いる=衰える それだけではない。
それを教えてくれたようで、なんだかうれしく思ったのです。
時間の経過で変わっていくこともあるけれど、
ずっと変わらずに活躍できる部分が体に宿っている。
そう思うだけで年齢を重ねることにも、なんだか「励まし」をもらった気がします。
老いることには、変化もあるし、衰えることだってある。
でもそれと同時に、ちゃんと残っていくものもある。
そんな目線で自分を見てあげると、「もう年だから」の続きにある言葉も、少しずつ変わっていくのかもしれませんね。
今回参考にしたのは、2026年8月に『Nature Communications』で公開されたこちらの研究です。
Preserved topography, lateralization, selectivity, and functional connectivity of the language network in older brains
Anne Billot ほか, Nature Communications, 2026年8月24日公開
論文はこちら(Nature Communications)
投稿者プロフィール

- くれたけ心理相談室(仙台支部)心理カウンセラー
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宮城県仙台市・富谷市を拠点に活動している心理カウンセラーです。
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