ほんとうの気持ち

「本当はこれが一番つらかったのかもしれません」

カウンセリングの中で
そんなふうに話される方がいます。

最初に相談していた内容とは少し違うこと。
でも、まったく関係のないことではなくて。

話していくうちに
別な気持ちが見えてくるというのは
実は少なくありません。

たとえば、
仕事のことで相談に来られた方が、話しているうちに
家族について語りはじめることがあります。

パートナーとの関係について話していたはずが、
いつの間にか自分の夢や
ずっと諦めてきたことに触れていくこともあります。

もちろん
最初に話していた悩みが嘘だったわけではありません。

ただ、その悩みの奥に
別の気がかりが絡んでいることもあるのです。

「本当はわかってもらえなかったことが悲しかった」
「できたら別の生き方をしたかった」

そんな気持ちが話していく中で
少しずつ言葉になっていくように。

そして、その気持ちに触れたとき
急に涙が出てくることもあります。

自分でも驚くくらい感情が動いたり
胸の奥がぎゅっと苦しくなったりすることもあります。

でもそれは
「弱いから」ではないと思っています。

むしろ、ずっと奥に閉じ込めていたものに
ようやく触れられたからなのかもしれません。

目の前のことで精一杯だったり
なるべく考えないようにしていたり。

だからこそ、自分だけの時間の中で
ゆっくり言葉にしていくことが
大切なのだろうと思うのです。

「これが苦しかったんだ」

それはつらい気づきかもしれません。

でも同時に
自分を少し取り戻す第一歩でもあるのだと思います。

カウンセリングは
自分の気持ちを一番に
大切にしてあげられる時間だから。

「本当はこれが一番つらかったのかもしれない」

そう思えたときは
きっと
なりたい自分への第一歩なのだと思います。

投稿者プロフィール

藤田 勇気
藤田 勇気くれたけ心理相談室(仙台支部)心理カウンセラー
宮城県仙台市・富谷市を拠点に活動している心理カウンセラーです。
日々のモヤモヤ、家族のこと、進路やキャリアのこと。
どんなに小さなことでも聴かせてください。
無理せずゆっくり、一緒に整えていきましょう。
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