大切にするための距離感
家族・友達・仲間。
大事なつながりだからこそ、
距離感や温度感を見つめ直したくなるときがあります。
一緒にいるんだから、協力して当たり前。
仲がいいんだから、わかってくれるはず。
大切な相手なんだから、合わせるべき。
そんなふうにいつの間にか
手伝うことや同意すること、受け入れることを
前提として物事が進んでしまうことがあります。
大事な存在だからこそ、
困っていたら力にはなりたいし、
悲しんでいたら話を聞いてあげたい。
でも、応えたいと思う一方で、
それが当たり前とされ続いていくと、
いつしか息苦しくなってしまって。
「また私がやるのかな」
「ちょっと違うと思うけど」
そんな気持ちが浮かんでも、
大きな繋がりがあるからこそ
苦しく感じる自分のほうが悪いような気がしてしまう。
相手を責めたいわけではないし
関係を壊したいわけでもない。
ただ、この形は自分には合っていない気がする。
こういう悩みを抱えて、
相談に来られる方は少なくありません。
「嫌いなわけじゃないんです」
「でも、しんどいんです」
「こんなことを思う自分が嫌なんです」
そう話される方は、本当に多いのです。
その言葉を聞くたびに思います。
大切な人との関係で苦しくなることは、
決して冷たいことではないのだと。
人との距離は、
近いほど良いというわけでもないのかもしれません。
いつも同じ気持ちでいて
何でも引き受けられること。
大事なことだけれども
それだけが大切な関係の形でなくてもいいのではないでしょうか。
近いからこそ、疲れることもあるし
大事だからこそ、断りにくいこともあるものです。
好きだからこそ、無理をしてしまうことだってありますよね。
そして、その積み重ねでいつしか
相手のことまで嫌いになってしまいそうになる。
本当はそんなふうになりたいわけではないのに、です。
その瞬間は辛いけれど
もしかすると繋がりを見つめなおす良い機会なのかもしれません。
自分は何がつらくて
どこから苦しくなっていたのか。
どんな距離感なら、少し楽に思えるのか。
大切な関係だからこそ、
大切にするための距離があってもいいのです。
それは相手を拒むためではなく、
関係を続けていくために必要なこともあるはずですから。
「嫌いなわけじゃないのに苦しい」
その気持ちの中には、
きっと大事にしたいものが残っているのだと思います。
繋がりはひとりで作るものではありません。
だから、繋がりを考えるときも
無理にひとりで抱え込まなくてもいいのです。
苦しくなったとき、なりそうなときは
何がつらいのか。
どんな距離が今は楽なのか。
そういうことを一緒に考えていけたらと思います。
投稿者プロフィール

- くれたけ心理相談室(仙台支部)心理カウンセラー
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宮城県仙台市・富谷市を拠点に活動している心理カウンセラーです。
日々のモヤモヤ、家族のこと、進路やキャリアのこと。
どんなに小さなことでも聴かせてください。
無理せずゆっくり、一緒に整えていきましょう。
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