オムライス食べたい!―頼って欲しい日もある
昨日の夜、奥さんからLINEが届きました。
「テンション上げたいからオムライス食べたい」
たった一文。
私はすぐに思いました。
「あ、なんかあったな」と。
オムライスは彼女にとって“元気ごはん”。
少しでも笑顔になってくれたらと、具材は彼女の“好き”でいっぱいに。
鶏肉は、皮が少なくてあっさりしたササミ。
彼女の大好物のピーマンも。
「ピーマンがあるだけでご飯のテンションが1個レベルアップする」って言ってたし。
そして、欠かせない玉ねぎもたっぷり。
炒めるときは、香りが立つようにたっぷりのバターで。
ケチャップを焼きつけて
甘酸っぱい香りを引き出して
ご飯とよく混ぜて──
卵は彼女の好みに合わせて、
ふわとろじゃなくて、昔ながらの薄焼きタイプに。
ちょうど出来上がったころ
「ただいま〜」と玄関のドアが開きました。
部屋に入ってくるなり、彼女は開口一番、
「心が!!」
「つかれた!!!」
仕事の内容というよりも、
人とのつながりや交渉ごとなんかが
今日はとにかく大変だったみたい。
こういう疲れって、ドッときますよね。
でも、それを「オムライス食べたい」と言ってくれた。
「心が疲れた」とはっきり伝えてくれた。
それって、すごくありがたいことだなって思ったんです。
もちろん、言わなくても気づけたら。
それが一番なのかもしれないけれど。
やっぱり言葉にしてくれたことで
「よし、できる限り応えたい!」って感じて。
どうすれば少しでも元気になれるかな、と考えて動けた。
それが、とてもありがたかったんですよね。
「疲れた」
「助けてほしい」
「オムライス食べたい」
そんなささやかな言葉の中に、心のサインってあるんだと思う。
だからこそ、それを受け取れる余白を持っていたいし、
誰かにそう言ってもらえる私になりたい。
疲れたときは、無理して元気そうに振る舞わなくてもいい。
「疲れた!オムライス食べたい!」って言えるあなたを、ちゃんと受け止めてくれる人が、きっといます。
そしてあなた自身も、誰かの「オムライス食べたい」を、やさしく受け取ってあげられたら、素敵だなと思うのです。
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